紫陽花の香り

紫陽花の香りを思い出してみる。

雨の中、ぼんぼりのように咲いている花を嗅いだことはない。

曇った彩度の低い情景の中で際立っているそれは、青が沁みるようだ。しかし香ってこない。それよりも蒸れた土の立ち上るような匂いがする。

 

紫陽花の香水はあるのかな。

水無月は空色のガラス瓶に入った

慈雨のように浴びてもくどくない、そんな香水。

 

 

サックスブルー

最近好きな組み合わせの色がある。

それはサックスブルーとシルバーである。

サックスブルーというのはくすんだ青色のことで、スモーキーブルーなんかと似ている。

それらをみていると春は曙の雲たなびきたる空に浮かぶ銀の月が浮かんでくる。はたまた白砂の海岸に打ち寄せる波とその飛沫。そんな情景が沁みてくる。

 

今日はサックスブルーのワンピースにシルバーのヒール合わせてめかしこんだ。

そうしていたら、透けるようなブルーのアイシャドウを瞼にのせたくなった。駅前でアイスブルーのコンビニコスメを手に入れると、サッと塗ってみた。涼を愉しむ夏はもうすぐ。